「スウェーデンハウス」 という日本の家

北欧生れ、日本育ち。

北欧の住宅がお手本

 スウェーデンハウスのルーツは、スウェーデンの首都ストックホルムから車で北西へ約3時間のところあるダーラナ地方の家。四季がはっきりと分かれ、特に冬は北極圏ならではの厳しい気候にも関わらず、いずれの住宅も優れた住宅性能により室内は常に快適に保たれていた。このスウェーデンの家の住宅性能を日本の住宅に活かせないかと考え、スウェーデンハウスは1979年、石狩当別に実験棟を建て、日本の気候風土に合うか十分な検証を行った。その結果、暖房コストが当時の寒冷地仕様住宅の1/4になり、家の大敵である結露を発生させることもなく、驚くほどの快適性能を実証することができた。また、寒さだけではなく、猛暑の夏も、湿気の多い季節も快適に過ごすことができた。スウェーデンダーラナ地方で見た理想の家は、いま、誕生以来変わることのない住宅性能を持つ「スウェーデンハウス」として、北海道の厳しい寒さの中で暮らす人たちに受け入れられている。

長く住む、永く受け継ぐ。

 スウェーデンの人々は、住まいを長く使うための努力を惜しまないどころか、家のメンテナンスも暮らしの楽しみの一つとしている。日本の住宅寿命が平均30年程度と言われる昨今、スウェーデンハウスは100年以上住み継ぐことが当たり前のスウェーデンの住宅思想を基本としているため、2009年にスタートした長期優良住宅制度の基準を、ほぼ標準でクリア。大量にものを消費する「スクラップ&ビルド」ではなく、良いものを長く使う「ストック型」社会への移行。家族の成長と共に成熟する家、そして世代を越えて住み継がれる家であることが、スウェーデンハウスの住宅哲学であり、それが本当の家の価値なのだ。

北欧の木材を現地工場で 加工、製造。

 スウェーデンの住宅寿命は平均89.9年。その理由は、高樹齢の木を使っているからだそうだ。そこでスウェーデンハウスでは、計画的に森林資源を利用することで地球環境にも配慮しながら、樹齢80年前後の上質な天然木材を中心とした材料を構造材として使用している。それら構造材や、スウェーデンハウスに使われている壁などのパネル、ドアや窓などは、スウェーデンの現地工場でつくられ日本に運ばれてくる。現地で壁パネルに断熱材を充填することでクオリティが統一でき、建築現場ではパネルを組み合わせるだけなので工事のスピードもアップするなど、様々なメリットがあるのだ。

住宅性能とテクノロジー。

 理論上は優れた性能でも、それが実際の家で発揮されなければ、何の意味も持たない。スウェーデンハウスでは、1999年から「全棟高性能保証表示システム」という、日本初の住宅性能保証システムを実施している。断熱性を設計段階で計算し、家が完成すると気密測定を実施。この気密測定で、C値は次世代省エネルギー基準以下の数値を確認してから引き渡しを行うのだ。その優れた住宅性能は、スウェーデンハウスオリジナルのモノボックス構法と壁・床・天井を分厚い断熱材で包み込んだ構造が支えている。地震に強い強固な構造は、阪神・淡路大震災においても、スウェーデンハウスの半壊や全壊という被害はなかったという。また、3月の東日本大地震の記憶も新しいが、計画停電で夜の暖房が使えない時も、日中に温めた室内温度のまま寒さに震えることなく過ごすことができたそうだ。

北欧×日本=スウェーデンハウス。

 本物の木を多用したスウェーデンハウスは、経年劣化が「古い家」ではなく、「味のある家」になる。真っ白だったパイン材が、家族の成長と共に味わい深いアメ色に変化していくのも、長く住まうことの楽しみになるのだ。間取りプランやデザインなども、注文住宅だからこそのこだわりが実現できる。ただ、北欧がお手本だからといって、何もかも北欧スタイルにすることを提案しているのではない。ものを大切にする心、自然を愛する心、何かを次世代に伝え残すという気持ち、心豊かな家族の暮らし。それらは、古くから日本の文化にもあったものなのだ。スウェーデンハウスは、北欧生れの住宅とそこで育まれた文化を通して、日本の文化と風土に調和した家を、これからもつくり続けていくことだろう。