アイスランドを行く。

アイスランドを行く。

レイキャヴィークの空の下。 アイスランド・首都の街角

首都レイキャヴィークは、市中心部の通りにレストランや美術館、主要施設がぎゅっと集まった小さな街。アイスランドのデザイナーズグッズやアクセサリー、雑貨、ファッションなどのショップも多く、石畳の古い通りをちょっと歩けば、これまで知らなかったアイスランドの魅力に出会うことができるかも。まずは、歴史を知るスポットへ。

きれいな空気と海に包まれ育てられたアイスランド。
わずか人口30万人、北欧のヴァイキングたちが移り住んだその島には、北欧的でありながらどこか違う文化が息づいている。圧倒されるような大自然の魅力と、街中にあふれるアイスランドのデザインや人々の暮らし。まだまだ知られていない「何か」に出会える新しい国、それがアイスランドだ。

セリャラントスフォス

南アイスランドにある滝。滝壺の裏側にまわることができ、風向きによって表情を変える水と光のカーテン越しに景色が楽しめる。
 アイスランド、と聞いて大半の人が思い浮かべるのは文字通りの「氷におおわれた土地」ではないだろうか。この北大西洋の中央に浮かぶ島は、ヨーロッパで一番新しく出来た大地だ。現在でも火山活動が活発で、噴火により島が盛り上がり国土面積が広がっているという。実際、氷河は全面積の1割強程度で、その下にも火山が隠れている、まさに「生きている大地」という国だ。そういった予備知識があっても、飛行機がアイスランド・ケプラヴィーク空港に降り立つ直前、眼下に広がる光景には目を見張ってしまう。木が1本も生えておらず、茶色の石がゴロゴロと転がる荒涼とした風景は、寂しいというより不思議である。
 荒れ地とはうって変わって、首都レイキャビークの街並はすっきりとしていてきれいだ。上から眺めると、カラフルな色で塗られたトタン屋根の家々やマンションの向こうに、海や山が見える。アイスランドでは、全家庭で使用される給湯などのエネルギーを地熱利用でまかなっている。そのため空気が大変きれいで、遥か遠くの山まで見渡せるのだ。また街の中心部に近い港には漁船や捕鯨船などが並び、レストランでは水揚げされて数時間の新鮮な魚介類がテーブルに出される。この国が豊富な天然資源に囲まれ、その恩恵を受けていることを目にする様々なものから感じとれるのだ。


 レイキャヴィークとは「煙たなびく湾」という意味。アイスランドへ最初に定住したインゴルヴ・アルトナルソンが、近くの温泉から立ち上った湯けむりを炎の煙と間違えたことが由来だそうだ。インゴルヴがやってきたのは870年(874年説もあり)だが、それ以前にも何人かのヴァイキングが訪れており、その時にアイスランドと名付けられたという。その後数10年にわたって、スコットランドやアイルランド、ノルウェーなどからの入植が続いていく。特にノルウェー系が多かったのは、新しい王が高い税制を強いたため、これに反発した豪族たちが移住してきたからで、これが現在のアイスランド人の基礎となる。
 実はこのアイスランドのヴァイキングたちは世界史に残る大きな功績を残している。930年に現在のシングヴェトリルで、世界で初めて民主的な議会・アルシングを発足させたこと。そして航海術に長け、様々な国に到達し、西暦1000年にはレイブル・エイリクソンがコロンブスより約500年早くアメリカ大陸を発見している(その息子である赤毛のエリックも、グリーンランドを発見)。
 こうしたヴァイキング時代のロマンはもちろん、現代アート、デザイン、音楽など様々な文化を歩いて楽しめるのが小さな首都・レイキャヴィークの魅力だ。
①ドゥムキルキャン聖堂
②ハトルグリムスキルシャ
③模擬ゲイシール
④サガミュージアム
⑤Reykjavik 871±2
⑥国立博物館
⑦ペルトラン
⑧国会議事堂
⑨首相執務室
⑩インゴルヴ・アルトナルソンの像