コペンハーゲンの海、 夏のはじまり。

Amager strandpark

旅客幾がコペンハーゲンの空港へと着陸する直前、窓の外には、
きれいなブルーの海と曲線を描いた白浜。海浜公園「アマーストランド」は
多くの人々で賑わう、コペンハーゲンの夏の人気のスポットだ。
Amager strandpark アマー・ストランド


Photo/Akio Fukuhara Kyoko Honda

 週末の午前中、少し潮風が肌寒い日にも関わらず、アマービーチにはもう「海」を楽しみに人々が集まり出していた。コペンハーゲン、カストロップ国際空港の近くにある、海浜公園「アマー・ストランド」は、人工海岸のある市内唯一の海水浴場だ。
 海上には、デンマークのエコシンボルである風力発電機20基が花のように並んでクルクル回り、その手前をカラフルな帆を立てたヨットたちが進んでいる。足元に広がる白い砂浜には小さな貝殻が散らばり、陽の光を反射しながら打ち寄せる波は、きれいな透明。重厚な建物が立ち並ぶ首都コペンハーゲンから、わずか5kmほどの場所にあるとは思えない光景。
 この小さな人工島では、マリンスポーツやサイクリングなど、さまざまなレジャーが楽しめる。ヨットが浮かぶオアスン海峡側と反対側にある浜は波も穏やか。カヤックや、小さな子どもたちが安心して水遊びができるエリアだ。まだ海に入って泳ぐ姿は見られなかったが、水着で浜にに寝転び、太陽に肌をさらしている人もちらほら。空に色とりどりの帆を上げ、カイトボーディングを始めるグループや、スキューバダイビングを楽しむ人も。都市の近くで、こんな本格的なマリンスポーツができるのはとても珍しいだろう。
 潮風が多少冷たくても、大人も子どももアイスクリームを片手に、海を眺めてのんびり。コペンハーゲンの人々はもう「夏気分」いっぱい。彼らが待ちわびていた北欧の夏が、今年も始まった。

公園内にはショップやトイレ、シャワーも完備している。芝生やベンチなどで昼寝をしたり、本を読んだりくつろぐ人の姿も。ここには1930年頃から海岸があったが、海流の影響で浜が侵食される度に整備が必要だったという。今回は、美しい海岸が維持できるよう、波による侵食についても考慮して造成されている。