デンマーク ヘルシンオア

海風が香る港町

デンマーク ヘルシンオア

ヘルシンオアは、デンマークの首都コペンハーゲンから
電車で約45分ほどのところにある港町。
古い街並の上空をカモメが飛び交い、吸い込む空気にも
潮の香りが漂っている。狭い海峡に面しており、その対岸、
5kmほど先はスウェーデンのヘルシンボリの街だ。


クロンボー城
世界遺産であるクロンボー城。ルネッサンス様式の城で、城内には優美なインテリアで彩られた部屋があり、多くの人が見学に訪れている。
ヘルシンオアの岬に建つのは、世界遺産にも登録されているクロンボー城。強固な外壁に囲まれた城は、シェイクスピアの有名な作品「ハムレット」のモデルとなった場所。1429年にデンマーク王・エーリク7世が、スウェーデンとの間の海峡を通過する船舶に「通行税」を課し、徴収するために建てた城塞だ。ヘルシンオアの街づくりは、そこからスタートした。
 港には3つのフェリーが就航。ヘルシンオアと対岸のヘルシンボリ間も頻繁に船が行き来しており、街中ではスウェーデン人の姿も多く見られる。その彼らの目的のひとつがお酒。スウェーデンでは酒類は国営の専門店での販売方式で、ややデンマークの方が価格が安いのだという。それでわざわざフェリーで買いにやってくるのだ。
 そのため、ヘルシンオアは他の街に比べて酒屋が多く、いたるところにある。ウインドーの外にまで商品が並べられ、ダースで購入する人のためにカートまで販売しているところは、ここならではの光景だろう。
 石畳の細い道沿いに古い街並が残り、また趣きあるカフェやショップなども多く、メインストリートには北欧デザインを扱う店も並んでいる。小さいながら、観光にもおすすめの街だ。

古い街並

市内には古い家が多く残され、現在も住居や店舗に使われている。細い石畳沿いに並ぶ家々は壁やドアの色もとりどりで、散歩も楽しくなる。最古の家は1600年代に建てられたもの。

オーライ教会

聖オーライ教会(Sct.Olai Kirke)は、高い尖塔が目印で、13世紀に造られた市内でも最古級の建物だ。近くにはヘルシンオアゆかりの17世紀に活躍したオルガニスト、ブクステフーデが住んでいた家も残されている。多くの人が見学に訪れている。

市庁舎 Helsingør Rådhus

時計塔がシンボル。正面の扉の上部には、港町らしく船が描かれたレリーフが。重厚な雰囲気に包まれた議会場には、ハムレットなどヘルシンオアに関連した人物のステンドグラスが設えられている。古い写真や寄付をした人たちの名を記したプレートなどが飾られた「赤の間」や「青の間」など、それぞれ歴史を感じる部屋が残る。